はじめに
わたしには、知的障害を伴う軽度の自閉症とADHDと判定を受けている娘がおります。小学四年生でございまして、特別支援学級に席をおきながら、通常学級の授業にも取り組む生活を送っています。なじみのない方からすると、自閉症というとふさぎ込みがちな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、明るく元気な子供です。ただ、やっぱり苦手なことも多いんですね。そこで、できる限り基礎学力を高めようとか、ソーシャルスキルを高めようといったことを学校の先生も熱心にご指導下さり、それはそれで必要なことで、大変ありがたいことだと考えておりますが、一方で、「もう少し、娘が娘なりの幸せを感じられる手助けを親としてしてあげられないかな。」と強く感じるようになってきました。そうした時に、NFTの存在を知ります。※本稿では、「NFT=ジェネレーティブを含めたアートとしてのNFT」とさせていただきます。
NFT…思ってたのと違う
娘は絵が好きなんです。色彩感覚も素敵でセンスがあるなと(親バカです)。よし、これはいいかもしれないと一念発起。iPadを購入し、ProcreateをYouTubeで学び、娘と一緒に始めてみたんですね。少し仮想通貨トレードをはじめたところでしたので、ドキドキしながらOpenSeaへ作品の出品もしてみました。すると、売れる売れないの話以前に、「まったく閲覧されることもない」わけですね。これはどうすればいいんだろう…と。NFT販売の夢は暗礁に乗り上げることに。
NFTの世界ってこういう世界なのか
ほどなくして、Discordの存在を知ります。これまでの人生でまったく縁のなかったDiscord。ログインするのも一苦労でしたが、だんだんと扱いにも慣れていきました。同時に気付いたんですね。「NFTの世界は基本的にTwitterとDiscordで回っていて、NFTを展開するためにはDiscordでコミュニティを作らないといけないのか」と。その後、そうとも限らないNFTの世界も知るわけですが、とにもかくにもNFT展開におけるコミュニティ形成の重要性を感じると共に、NFTの可能性に魅せられていきます。
”Donation(寄付)”のみではなく”Opportunity(機会)”
それから数か月間、毎日20時間近くNFT情報を追い、国内外問わず様々なNFTの購入もしました。元々「小さなコミュニティ」に関心があったわたしにとって、可能性溢れるNFTの世界は魅力的で、NFTを通じてSustainable(持続可能)をプロジェクトを実現したいと思うようになるまで、そう時間はかかりませんでした。タイムリーに様々なコミュニティやプロジェクトが立ち上がるのを横目に、わたし自身がライフワークとして取り組める領域はどこだろう?と試行錯誤を重ねるうち、「”Donation(寄付)”のみではなく”Opportunity(機会)”溢れる社会の実現に寄与したい」という想いに辿り着きました。Web3.0が織りなす世界観と、NFTの可能性でそれを実現したい。娘が大人になった時に、そうした社会もあるよと教えてあげられるようにもなりたいと。
NFTクラウドファンディングClosePa
そこで、取組むと決意したプロジェクトが、「NFTクラウドファンディングClosePa」。ClosePa(クロスパ)とは、「Close partners(身近な伴走者)」を意味した造語で、わたし自身が経営する会社の社名でもあります。すでに影響力のある方々の集まりではなく、趣旨にご賛同いただけるわたしを含めた普通の方々が集まり、コミュニティ全体で「機会の提供」に挑戦する。ClosePaは、MINTまでの一切の支援だけでなく、クラファン成立後も、各種ノウハウの提供及びコミュニティ運営のための人材支援も行い、持続可能なプロジェクトの実現を共に目指します。また、ClosePaにてクラファンを成立させたすべてのプロジェクトが、それぞれのNFTを通じて「ClosePa」そのものを一つのコミュニティとして機能する設計も盛り込みます。それは、クラファンプロジェクトの成立件数が増えれば増えるほど、ClosePaコミュニティの基盤が強固になることを意味しています。とはいえ、膨張は破滅の始まりです。小さなコミュニティの強みを最大化させ、小さなコミュニティの集合体として、ClosePaに関わる全ての皆様と共に、物心共に豊かな生活の実現を目指します。
最後に
ここまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます。本稿ではわたしの想いを中心にお伝え致しました。これから、週2回、Twitterスペースにて進捗報告会(10月より週1日~2日に変更)を実施致しますので、是非ご参加下さい。また、ファウンダーとしてチャレンジをご希望される方、取材やコラボレーション等のお仕事のご相談も随時受け付けております。それでは、皆様何卒よろしくお願い致します。すべての挑戦者へリスペクトの気持ちを込めて。
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